こんにちは、キラです。
つい先日、こんな記事を書きました。
世界を旅して考えた。日本人が生産性を高めて幸せに働く5つの提案。
この中では結論として、
世界を旅して、日本人が生産性を高めてかつ幸せになるための、幾つかの方法を考えてみた。
1,バケーション文化を取り入れる
2,自分なりの幸せの基準を持つ
3,和を尊びすぎない
4,多様性を受け容れる
5,どんどん外に出る
とりあえずは、この5つだ。— 吉良コウ (@KOH_KIRA) 2018年2月8日
ということを書いたんですが、今回はこの「4、多様性を受け容れる」に関する掘り下げです。
もくじ
今回の結論
今回の結論を先に書くと、
ということです。
ちょっと小難しい言葉も入ってるので、以下で詳しく。
ダイバーシティって何?
そもそも「ダイバーシティ」とは何なのか。
「ダイバーシティ」は「Diversity」。直訳で「多様性」という意味です。
高校2〜3年で出てくる英単語ですね(覚えてる?)。
漢字の意味の通り、「多くの様がある性質」のことで、簡単にいえば「いろーんな種類があること」。
現代では、企業・チームマネジメントなどで「年齢、性別、人種、文化、いろんなバラバラの属性の人がいること」という意味で使われることが多いようです。
Googleも注目する「ダイバーシティ」
このダイバーシティ(多様性)については、先進的な企業が注力していて、
例えば有名どころだと、Googleも「多様性は大事」ゆーてます。
“多様性”は組織に何をもたらすか?Googleが描く、ダイバーシティを実現する方法。(CAREER HACKS)
なんで多様性が大事?
どうして、企業やチームにこの多様性が大事かというと、
- 多角的な考え方や意見が出てくる
- グローバル展開をしやすい
- そもそも米国などの多民族国家では多様性を受け容れることが前提
などが理由でしょう。
あとは、LGBTなど、今まであまり表面化されなかったグループや市場も可視化されるようになり、そのニーズを理解できる人が必要になった、などもあるかと。
このあたりが、僕が今までフンワリと理解していた(つもり)の「ダイバーシティ(多様性)の大切さ」なんですが、
色んな国や企業と関わってきて、もっと根本的なメリットがあることに気が付きました。
やっとわかった「多様性が仕事にもたらすもの」
そう。近年、シンガポール、トロント、NY、ベルリン…など、多様性ある各都市と企業を見て、
「なぜ、多様性ある企業やチームは、仕事効率がいいのか?」
の根本的なメリットがわかりました。
その答えは「プロジェクトに集中できるから」です。
多様性ある企業では「プロジェクト」が人を束ねる
「多様性ある企業やチームの方がプロジェクトに集中する」とはどういうことか。
多様な人種、文化、宗教、性別、年齢…が混在するチームでは、考えや生活様式がバラバラすぎて、人を束ねるものが「プロジェクト」くらいしかないんです。
結果として、皆が「プロジェクトの達成」という、チーム本来の目的に集中しやすくなります。
要するに
的な感じになりやすいんです。
実際、シンガポールのある企業では、仕事中に「PrayRoom(お祈り部屋)」でお祈りする人がいるし、
春節(旧正月。2018年は2月15〜20くらい)では中華系の人は皆仕事を休んでますw
日本は、束ねるものが多すぎる
では、ダイバーシティ(多様性)に乏しい場合はどうなってしまうのか。
例えば、日本の多くの会社では、同一の人種、文化、年齢の人間ばかりですね。
これは、多様性には乏しいと言えます。
これだと、良くも悪くも共通の部分が多すぎるんです。
本来仕事で優先されるべきプロジェクトよりも「和」や「忖度」が優先されたりして、結果として効率が下がる、と。
つまり
みたいになりやすい。
日本にも良いところはあるけれど
もちろん、日本のような単一属性で固まる文化には、良いところもあります。
ハイコンテクスト(共有している背景が多く、「察する」ことができる)ので、細かい部分の確認をせずに仕事に取り掛かれたりするし、
二次大戦中の日本の「一億総火の玉」のように、団結すると強い面もあります。
ただ、現在のような混沌とした時代の中では、その優位性は低くなりがちです。
結果的に、日本の国際的な競争力や生産性は、下がってしまっています。
「日本人の生産性」については、こちらの記事にも書きました。
世界を旅して考えた。日本人が生産性を高めて幸せに働く5つの提案。
何から始めればいいのか?
以上の話から、
というのは、分かっていただけたかと思います。でも、
と思われる人も多いかと。
それに対しては、以下のように答えます。
- 旅に出る(できれば多民族国家や遠い場所にも)
- 自分と「遠い」人と一緒に行動してみる
から、やってみよう。
と。
旅に出る(できれば多民族国家や遠い場所に)
多様性を理解し、取り入れるために有効な手段の一つは、やはり旅です。
行きたいと思った場所にはどんどん行ってみましょう。
自分と全く違う、近いけどちょっとだけ違う…いろんな国や文化や人と関わるうちに、
表面的に理解していたつもりの「多様性」の意味や面白さ、大切さについて、色々理解できるんじゃないかな、と思います。
画面に映った、人の言葉で理解できることなんてほんの一部です。
外に出て、自分の五感で感じてきましょう。
自分と「遠い」人と一緒に行動してみる
旅をしなくても、多様性を取り入れる簡単なアクションがあります。
それは、自分と「遠い」人と話したり、一緒に行動してみること。
「遠い」というのは、距離の話でなく、「自分の属性と遠い人」ということです。
出来うるかぎりでいいので、年齢、人種、文化、宗教、性別が自分と異なる人たちと話したり、行動を共にしてみると、学べることが多くあるかと思います。
まとめ
そんなわけで、改めて結論を述べると
という話でした。
長文読んでくださり、感謝します。
明日も、よい人生とよい旅を。