もくじ
「わかりやすい文章」のおさらい
こんにちは、キラです。
先日、「わかりやすい文章を書くための5つのコツ」という記事を書きました。
読みやすいブログにはコツがあった!わかりやすい文章を書く5つの方法
↑この中では「(特にブログで)ブログ読みやすい文章を書くコツ」として
- 一文を短くする
- 適切な改行とスペースを入れる
- 最初と最後に結論やまとめを入れる
- 画像を入れる
- 音読してみる
というポイントを挙げ、実際の例もお見せしました。
今回は、それに引き続き「読みやすい文章」のその先である「魅力的な文章」について、僕が気をつけているポイントについて、書いてみようと思います。
文章は「読みやすい」だけじゃダメ。
「読みやすい文章のコツ」なんて内容を書いておいて何なんですが、文章は「読みやすい」だけじゃダメなんです。
ある程度正しくて読みやすい文章が書けるのは当たり前で、問題はその先。
「魅力的」な文章が書けるかどうか、なわけです。
ただ読みやすくても、フツーのことが書いてあるだけの内容じゃ、人は時間を割いて読んではくれません。
そこから得られる情報の価値を高めていく必要があるのです。
前提:魅力的な文章とは?
先日、「読みやすい文章」の定義を「読む労力は少なく、得られるものは大きい」ものとしましたが、
今回述べる「魅力的な文章」は、この「得られるもの」を最大化したもの、と考えていきます。
もちろん、人間どうしのコミュニケーションである以上、正解や完璧というものはないのですが、
ある程度までは、価値を高める方法はちゃんと存在しています。
今回は、僕が考える、その方法論について書いていきます。
悪い文章ー諦めろ。お前は芸能人じゃない。
魅力的な文章について述べるために、まずは「読みやすいけど魅力のない文章」から書いてみます。
読みやすさは文句なしだけど、得られるものが全くない文章の例がコチラ。
今日は、ラーメンを食べた。美味しかった。でも太っちゃう〜。
はい。ひどいですね。何も得られるものがない。ゴミのような文章です(笑)
しかし、この手の文章、ブログ初心者はけっこう書きがちです。
その原因はおそらく、アメブロ辺りで、芸能人のブログを読んで、その内容をそのまま真似しているためかと。
人気芸能人の場合、この内容だけで、何万人もの読者が読んでくれたり、反応してくれたりします。
しかしそれは、彼らがテレビ等の他メディアで人気を獲得しており、その「人間」や「生活」そのものに興味を持たれているからです。
しかし、これを読んでいる殆どの人は、超人気芸能人ではないはず。
頭をしっかり使って、文章そのものに「魅力」を持たせていきましょう。
魅力的な文章を書く5つのコツ
今回は、そのためのコツとして、以下の5つを挙げていきます。
- 面白くて役に立つ内容にする
- 「自分」を出す
- ターゲットを「一人」に絞る
- ストーリーを意識する
- 文章「以外」を使う
ひとつひとつ、説明していきましょう。
1,面白くて役に立つ内容にする
まず一つめ。僕が考える「魅力的な文章」の何よりの条件は「面白くて役に立つ」ことです。
もちろん、どちらか一つだけでも良いのですが、できれば両方を満たすのが良いでしょう。
「面白い」=「人の感情を動かす」=「五感や気持ちを描写する」
まず、僕の考える「面白い」の定義ですが、これは何よりもまず「人の感情を動かす」ことだと思います。
そして、「人の感情を動かす」方法のひとつが「五感や気持ちを描写する」こと。
感覚や印象をリアルに描写することで、相手の頭にイメージが浮かびやすいようにするのです。
例えば、先のラーメンの文章なら、↓こんな文章を付け加えたり。
昨日は、ラーメンを食べました。
威勢の良い声が飛び交う、賑やかな正午のラーメン屋。
つるりとしたドンブリが運ばれてきた。
コクのありそうな、油多めの豚骨ラーメンが目の前に。ずっと、これが食べたかった。
まずはスープを一口。豚骨の甘みとうま味。脳内に溢れる多幸感。
スープがよく絡んだ細麺を、ズッとすする。かた茹での、しっかりとした歯ごたえ。
麺をさらに頬張り、スープをもう一口。美味い。
半熟煮玉子と、薄めのチャーシューも、やはりスープに抜群に合う…。
麺があっという間に無くなり、すぐに替え玉を注文。次はネギを多めに入れよう。
夢中で食べたせいで、すぐにドンブリの底が見えてきた。
仕上げに、冷たい水をぐっと飲み干す。
ああ、満たされた。
でもあっという間に麺が二玉、スープもほとんど飲んじゃった。太っちゃうな。
どうでしょうか。赤くマーキングした部分が、五感を描写した箇所です。
文章のみですが、ちょっと「ラーメン食ってる感」がでて、印象に残ると思います。
「役に立つ」=「実用的な情報がある」
「面白い」以外にも大切なのは、その文章が「役に立つ」ことです。
そして「役に立つ」とは何より「実用的な情報がある」こと。
例えば、先のラーメンの話題なら
博多ラーメン。麺の硬さが選べることはもはや常識ですが、
「カタ」「バリカタ」の、さらに上が4段階もあるのは、ご存知でしょうか。
「バリカタ」の上が「ハリガネ」。既にめっちゃ硬そう!
そしてその上が「ナマ」。茹でてない感!!
さらに上が「粉落とし」。粉落とすだけって…
そして、最上級が、その名も「湯気とおし」。もはやお湯にすら漬けてないww
※もちろん、お店によって順番が違ったり、通じない所もあるかもしれないので、あしからず。
この内容が役に立つかどうかは人によると思いますが、
僕にとっては、県外の人に話す小ネタとして、割と使えています(笑)
このように、「面白くて役に立つ」ことを意識して文章を書くと、文章の魅力は増すはずです。
2,「自分」を出す
文章に魅力を出す方法のふたつ目は、「自分を出す」ことです。
これには、具体的な方法がいくつかあるので、一部紹介していきましょう。
自分が誰なのかを見せる
殆どの人は芸能人や有名人ではないとはいえ、やはり言葉というのは「誰が言うか」がとても大切です。
ある意味悲しい事実なのですが、人間ってそういうモノです。
例えば、「おはよう!」という挨拶一つでさえ、「登下校中いつも会う素敵なあの人」から言われるのと、
「気持ち悪いストーカー」から言われるのとでは、印象に雲泥の差があります。
その他にも、分かりやすい例として、適当な名言を作って、書いてみました。↓
やりたいことをやろう。
あなたの人生は、あなたのものだ。
ースティーブ・ジョブズ
どうでしょうか。適当に名言っぽいものをでっち上げました(笑)
割と当たり前のこと言ってるのに、ジョブズの名前を入れるだけで、何かすごくいいこと言ってる感があります。
「アップル社のイノベーションはこういう考えから生まれたんだろうなあ〜」とか、無駄に良い方向に解釈してしまいます。
次に、これはどうでしょう。↓
やりたいことをやろう。
あなたの人生は、あなたのものだ。
ーたかし(38歳ニート&童貞)
どうでしょう。
「やりたいことばっかやってねえで働けたかし」
「そんなことばっか言ってっからモテねえんだぞたかし」
と、必要以上に、たかしに辛く当たってしまいますね。頑張れたかし。
とまあ、名前一つでコレなワケです。
人は、何を言うかより誰が言うか、で情報の受け取り方を変えているのです。
つまり、何が言いたいかというと、
文章の魅力を高めるには、あなた自身の魅力についても考える必要がある、ということです。
先のラーメンの文章であれば、
「人気ラーメン屋の店主」とか「1000軒以上のラーメン屋を食べ歩いた」とか「元東大生で、ラーメンに関する研究論文を書いたことがある」とか、
自分が誰で、どんなスタンスでそれを言っているのかによって、説得力が変わってきます。
またその際、切り口をちょっと変えたり、組み合わせて珍しくしたり、自分の写真を入れることでも「誰が言うか」による説得力はさらに増します。
極端な意見を入れる
「自分を出す」ことに関して、「何を言うか」の方に魅力を持たせる方法は、「極端な意見を入れる」といいでしょう。
例えば、先のラーメンの文章の場合、
「紅しょうがの入ってない豚骨ラーメンは、ラーメンじゃねえ」とか、
「ラーメンは男一人で食べるもの。カップルやファミリーは帰れ!!」とか(笑)
やや極端な、振り切った意見を入れると、主張の内容が際立つワケです。
ただこれは、誰かを傷つけたり、炎上したりするリスクも伴う方法なので、やり方には十分気をつけましょう。
3,ターゲットを「一人」に絞る
これは、ネット上で沢山の人に読まれる文章を書いていると忘れがちになってしまうのですが、
文章を書くとき「読み手」は絞った方が、魅力が高まります。
例えば、この記事。
【マレーシア】マラッカ(ムラカ)からKLIA(クアラルンプール国際空港)とKL市内への行き方【バス】
私の友人で、ちょうどマレーシアのマラッカに訪れている人が居たのですが、
「マラッカから空港の行き方が、ネットで調べても出てこない」と相談があり、書いたものです。
言うまでもないことですが、超ピンポイントなニーズに対して書いたので、彼にとっては、めちゃくちゃ役に立って、魅力的な内容になります。
さらに、こちらの記事。
【384人の講習実績】東京で、ホームページ作成(WordPress)Campの講師をしてきました
Schooで「HTMLに一切触れたことがない初心者のための60分」の講師をしました【生放送】
外部講師として講習を行ったときのまとめなのですが、主催の会社やスタッフさんから、よくシェアしてもらえます。
このように、「この記事を書くことで、誰が喜ぶだろう?」と考えて書くことは、とても有効な方法です。
一人に対して書いても、その人の周りには同じニーズを持った人が多かったりするので、一度のシェアで思いの外、多くの人に喜んでもらえます。
4,ストーリーを意識する
これはかなり高度なテクニックなのですが、文章に「ストーリー」を付加することを意識してみましょう。
例えば、先程のラーメンの文章でも「ずっと、これが食べたかった。」の部分。
ここの「なぜ?」を掘り下げていくと、それがストーリーになります。
例えば僕なら、「世界一周中にずっと食べたかったラーメンを、帰国してすぐに食べにきてる」(実話ですw)とか。
「世界の色んな場所で現地のラーメンやカップ麺を食べたけどどれも美味くなかった」(実話ですw)とか。
人に大きな影響を与える作品にはすべからく「ストーリー」が用いられています。
徳川15代将軍の名前を覚えられない子供も、漫画『ワンピース』のキャラクターはたくさん覚えられます。
なぜなら、後者には「ストーリー」があるから。
自分の国の細かい法律を覚えていない人でも、聖書やコーランは暗記していたりします。
なぜなら、後者には「ストーリー」があるから。
ストーリーの力は偉大です。
ストーリーは、ある程度はコンテンツの蓄積によって長期で出来上がるものですが、
初めは、誰が、なぜ、どのように動くのか…などを、意識して文章を書いてみましょう。
5,文章「以外」を使う
これは、ややタイトルからずれるやり方かもしれませんが。
文章を魅力的にするためには、文章「以外」もガンガン使いましょう。
例えば、先ほどの文章でラーメンの細かい描写をしてみたのですが、
やっぱり、どんな長文よりも、ラーメンの写真1枚の方が、食欲をそそりますよね(笑)
う、うまそう。
文章について書いておいてこんなことを言うのもアレなんですが、
人に感動や情報を伝えるのに、ルールは無いんです。
文章以外にも、使えるものは何でも使って、あなたのコンテンツを魅力的にしましょう。
かくいう僕も、コンテンツを作る際、文章の間に写真をふんだんに差し込むほか、
動画の方が伝わりやすい旅の風景は動画で。↓
漫画の方が伝わりやすい体験談は漫画で。↓
使い分けて、発信しています。
まとめ
さて、少し長くなりましたが、改めてまとめます。
僕が考える「魅力的な文章を書く5つのコツ」は、
- 面白くて役に立つ内容にする
- 「自分」を出す
- ターゲットを「一人」に絞る
- ストーリーを意識する
- 文章「以外」を使う
の5つです。
ひとつでも、参考になるものがあれば、幸いです。
それでは明日も、よい人生と良い旅を。