もくじ
旅人に必須の予防接種!
先日「2017年、今年こそ世界一周したい!と思ったら今すぐやるべき3つのコト」という記事を書きました。
2017年、今年こそ世界一周したい!と思ったら今すぐやるべき3つのコト
その中で、優先してやるべきことの中に「予防接種」というのを入れました。
長期の旅の一番のリスクは、身体や命を損ねることです。予防接種は必ずしておきましょう。死んだらカッコ悪いです(笑)
今回は、その予防接種の受け方の概要について、書いていこうと思います。
今日の内容を一言で
今回の内容を先に一言でまとめてしまうと
「世界一周したい人は、行く国に合わせた接種を、
はじめは日本で相談しながら受けて、残りはタイのスネークファームで受けると安心でお得」
ということです。
予防接種ってなに?
まずは、「予防接種ってそもそも何?」ということについて押さえておきましょう。
予防接種とは、人の免疫のしくみを利用し、病気(感染症)の予防に有効であると確認されたワクチンを接種することによって、病気に対する抵抗力(免疫)を高める方法です。
予防接種を受けることにより、感染症を予防したり、かかった場合に重症化しにくくするという効果が期待されます。
東京都福祉保健局より
まあ簡単に言えば「ヤバイ病気にかからないようにする予防の注射」です。
日本では、基本的には、小さな子供が受けることが多いのですが、必要に応じて、成人になっても受けたりします。
そして「海外旅行」も、その「必要」の中に入るワケです。
海外の国には、日本にはいないヤバイウイルスがいる所もあるので、重い病気にかからないよう、あらかじめ免疫をつけておく必要があるのです。
つまりは、「海外旅行で死にたくなかったら、予防接種をしとこう」ということ。
どの接種を受けるべきなのか?
さて、予防接種。受けるべきものや、その詳細は、厚生労働省のHPから確認できます。
以下、その中の表と文章の一部を参照します。
地域及び滞在期間 黄熱 ポリオ 麻しん※1 日本脳炎 A型肝炎 B型肝炎 狂犬病 破傷風 東アジア 短期 ◎ 〇 長期 ◎ 〇 ◎ 〇 〇 ◎ 東南アジア 短期 ◎ 〇 長期 ◎ 〇 ◎ 〇 〇 ◎ 南アジア 短期 ◎ 〇 長期 〇 ◎ 〇 ◎ 〇 〇 ◎ 中近東 短期 ◎ 〇 長期 〇 ◎ ◎ 〇 〇 ◎ 太平洋地域 短期 ◎ 〇 長期 ◎ 〇 〇 〇 ◎ オセアニア 短期 ◎ 長期 ◎ ◎ 北アフリカ 短期 ◎ 〇 長期 〇 ◎ ◎ 〇 〇 ◎ 中央アフリカ 短期 ● ◎ 〇 長期 ● 〇 ◎ ◎ 〇 〇 ◎ 南アフリカ 短期 ◎ 〇 長期 〇 ◎ ◎ 〇 〇 ◎ 北・西ヨーロッパ 短期 ◎ 長期 ◎ 〇 ◎ 東ヨーロッパ 短期 ◎ 長期 〇 ◎ 〇 〇 〇 ◎ 南ヨーロッパ 短期 ◎ 長期 ◎ 〇 〇 〇 ◎ ロシア 短期 ◎ 長期 ◎ 〇 〇 〇 ◎ 北米 短期 ◎ 長期 ◎ 〇 ◎ 中南米 短期 ● ◎ 〇 長期 ● ◎ ◎ 〇 〇 ◎ ●:黄熱に感染するリスクがある地域
◎:予防接種をおすすめしています
〇:局地的な発生があるなど、リスクがある場合に接種を検討してください
※1:今までに2回接種の既往がない方、もしくは接種既往が不明の方に予防接種をおすすめしています。
麻しんについての詳しい情報は厚生労働省からの情報もしくはWHOのホームページをご参照下さい。
【注意】長期とは、およそ1か月以上の滞在する場合です。冒険旅行は短期であっても長期に含めます。
こんな感じです。
世界一周をする人は最低でも、狂犬病や破傷風、A型B型肝炎くらいは受けておいた方がいいでしょう。
あとは、行く地域に合わせて黄熱や麻しんなど、必要な接種をリストアップしていってください。
日本で接種受けると高い!
さて、ここで問題が。
実は、日本で予防接種を受けまくると、けっこう高いんです。
1回の注射で、7〜8000円するものがほとんどです。全部じゃありません。注射1回で、です。
それを、数種類の接種で、それぞれ数回に分けて打つと、軽く5〜10万くらいはかかります。たっけー。

僕が選んだものだと、
A型肝炎は一回8000円、接種回数3回。
B型肝炎は一回8500円、接種回数3回。
破傷風は一回3500円、接種回数1回(子供の時に3種混合ワクチンを接種していたので)。
狂犬病は一回6400円、接種回数3回。
合計72200円。Oh…けっこうするな…。
これだけ高いと、できるだけ費用を節約したい旅人にはキツいもの。
かといって、やらないワケにはいかないし…。
そんな人向けに、実は裏技があります。
タイのスネークファームで受けると安い!
とっても高い予防接種の費用を安くする、ちょっとした裏技。
それは、タイの「スネーク・ファーム」という赤十字病院で接種を受ける、という方法です。
この方法なら、日本の半分以下の値段で、予防接種が受けられます。

タイ赤十字協会の病院なので、安全性にも問題はありません。
私が日本で予防接種をしたお医者さんに相談しても「ああ、タイで受けるのはいいですねー」と、推奨していたくらいです。
オススメは、日本で説明&タイで接種。
それらを踏まえて、個人的にオススメなのは、
「日本で相談をして、タイで接種を受ける」というやりかたです。
タイで安く受けられるといっても、やはり最初は日本語が通じて安心できる病院で相談したい、という人は多いでしょう。
なので、まずは日本の病院で説明と最低限の接種を受けて、その後タイに行って残りの接種をまとめて受ける、というのが、最も安心して安く接種を受ける方法になると、僕は思います。

まずは日本の病院に行こう
まずは、予防接種が可能な最寄りの病院を探してみましょう。以下のリンクから、最寄りの検疫所を探せます。
または、「地域名 予防接種」で検索すると、接種が受けられる病院が見つかるはずです。
予防接種には予約が必要なので、そのまま電話して予約を取りましょう。
「海外渡航における予防接種を希望します」と伝えると、スムーズです。

病院に行ったら、受付を済ませて待合室へ行きます。大人で予防接種を受けに来ている人は少なく、お母さんに連れられた子供ばかりなので、待合室は賑やかで和みます(笑)
名前が呼ばれたら診察室へ。お医者さんが資料付きで詳しく説明をしてくれるので、行く国などを伝えた上、必要な予防接種を相談して決めましょう。
相談だけして接種は受けない、ということも一応はできます。
ただ、無料で相談だけするのもアレですし(笑)早めに接種を受けておくに越したことはないので、費用の安いものや回数が必要なものはお願いしてしまいましょう。
母子手帳を忘れずに!
その際に忘れないようにしたいのが「母子手帳」です。子供の頃に受けたことがある接種を見せる為に、必要になります。
一部の方は、子供の頃に親御さんが予防接種を受けさせてくれていて、接種の回数が減ることがあるのです。
私の場合は、子供の頃に破傷風のワクチンを摂取していたので、本来3回は打たないといけないワクチンが1回で済みました。
受けることになった接種は、診察が終わった直後にサクッと注射してくれます。
針が進化したのか、僕が大人になったのか(笑)、注射はびっくりするほど痛くありません。
シャーペンでちくっとするくらい?ビビらずさっさとやっちゃいましょう。
タイのスネーク・ファームで接種を受ける
さて、必要な接種とその回数が分かったら、残りはタイで安く受けても構いません。
世界一周の旅行の練習がてら、タイの予防接種小旅行を一度挟んでもいいし、世界一周旅行の最初の行き先をタイに設定してもいいでしょう。
接種は、「スネーク・ファーム」という病院で受けられます。
外観はこんな感じ。キレイな噴水が目印です。

BTS(バンコク・スカイトレイン)「サラデーン駅」で下車して、徒歩10分ほどで着きます。
診察時間は、平日 8:30~16:30、土曜日 8:30~12:00。
日・祝日は休みです。
どうして「スネークファーム(蛇牧場)」なのかというと、その名の通り、ここは本来、蛇がいっぱい飼ってある飼育場なんです。にょろにょろ。

そして、それに付随して、ヘビ毒の血清を作る病院が併設されており、そこで各種予防接種も受けられる、というワケです。
受付で、予防接種を受ける旨とその内容を伝えると、あとは日本とほぼ同じ。診察室に呼ばれて、注射をチクリ。これだけです。
どれくらい安くなるの?
じゃあ、タイで受けた場合はどれくらい安くなるのか。私が選んだ接種で、一例を載せておきます。
A型肝炎が、日本8000円→タイ4200円。
B型肝炎が、日本8500円→3500円。
破傷風が、日本3500円→タイ120~240円
狂犬病が、日本6400円→タイ1050円
接種回数も考慮して、全てタイで受けると、72,200円→26,490円になります。半分以下!!やすい!!

実際に行ってみたときの体験記は、長くなるので別記事で。
とにかく今回は、「だいたいこんな種類の接種を、日本で相談してタイで受けるといい感じなんだな」という、概要を押さえられればOKです。
まとめ
今回の内容を、改めてまとめると、
「世界一周したい人は、行く国に合わせた接種を、
はじめは日本で相談しながら受けて、残りはタイのスネークファームで受けると安心でお得」
ということでした。
実際に受けてきた記事はコチラ↓
タイバンコクのスネークファームへの行き方と予防接種の流れを、世界一わかりやすく解説します
ハードな旅は、安全が第一!
ちゃんと準備をしっかりして、リスクを減らしてから、世界にじゃんじゃん出ていきましょう。
それでは、明日も良い人生と良い旅を。