FIRE（早期リタイア）をおすすめしない理由。投資の前に考えるべきこと

こんにちは、キラです。

今回はやや口悪めかも。すんません。

「あと○年でFIRE」と話す人のはなし

初対面のおっちゃんが「あと○年でFIREなんだよね〜」と言ってたんですよ。

FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、ざっくり言ってしまえば「早めに金貯めて投資して引退しようぜ」という生き方というか、ムーブメントというか。

個人的には、ワケあってFIREのみに憧れる人って好きじゃないんですよ俺。

なので「下らねえし、FIREって言い方ひとつじゃねっすか？具体的にいくらを何％で回す話ですか？」

とか聞いてたら（今考えるとイジワルな聞き方やんね）、

「具体的には話せない」とか言うのでやっぱり下らねえな、と思ったわけです。

そこの具体的数字を出さないなら「俺年１００万で暮らせるから２０００万を５％で回してリタイヤ」とかも言えちゃう話だよなと。

もっと言えば「生活保護受けてます。医療費もタダです。FIREです」とか…これはさすがに定義からズレてる？

とにかく具体的な数字出せねえなら最初から言うなよと。

「すご〜い♡」とか言ってもらえると思ったんか俺は場末のキャバ嬢じゃねえぞ相手を選べ。

で、「リタイヤしたら何するんすか？」と聞くと「○○（某国）で働きたい」と。いや今すぐそこで働いたらええがな。よくわかんねえよ。

概ね「これをやった」「こういう価値を生んだ」の前に「いくら稼いだ」の話から来る奴はだいたい嫌いなんです俺。

まあゲームスコアみたいなもんで、「○点プレイヤーです」という自己紹介がわかりやすいのはいいんですけども。

ショボい＆曖昧なスコアで自分から自慢されても困る。

周りの起業家勢にはエグめの金持ちも多いけど、そういう人らほど、仕事そのものの話が一番楽しく盛り上がる。投資の話は「ココとココに金ぶっこんで終わりっすよね。特に面白くはねえわ」で話が終わる。

そう。堅実な「投資」は、だいたい仕込んで待つだけ。面白くはない。

僕が「FIREに憧れる若者」を下らねえと思う理由

で。FIREに話を戻すと。

僕がFIRE（Financial Independence, Retire Early=早めに金貯めて投資して引退）を下らねえと思う最大の理由は、

「たいていの人は、若い時には人的資本への投資が最も利回りがいい。そこを削ってたかだか利回り１０％の金融資本にのみぶっこむのはバカ」

と思うから。

もちろん、人的資本と金融資本の両方にぶっこむ余裕があればOKです。

個人の「資本」について考えてみよう

そもそも個人が持つ「資本」は主に３種類で

①人的資本（自分の働く能力やビジネス）
②社会資本（人間関係や人脈）
③金融資本（いわゆる投資）

で、若い時には自分のスキル、知識と経験、ビジネス…つまり「①人的資本」への投資が一番利回りがいいわけです。

例えば、数千円で得た本の知識が数百万になるのもザラ。

②社会資本（人間関係や人脈）は、「後輩にメシ奢る」とか「人へのプレゼント」など。利回りは読めない＆数値化しずらいけど、これをちゃんとやってたら周りに人が絶えず、人生豊かになります。

③金融資本（いわゆる投資）は、超ハイパフォーマーで長期で１０％いけばいいとこ。

時間が味方につくので早めに始めるに越したことはないけど、あくまで①②が十分にできてる後でいいんです。

で。FIREを勧める本や話の多くは「手取り２０万でも、①②を削って③に全ぶっこみしましょう」みたいなのが多いので「いやそんなんだから手取り増えねえんだよ」とツッコんでるわけです。

気持ちは分かるが、その言葉には華がない

なので、若いのが「FIREが夢」なんて悲しいこと言うなよ…と。

気持ちはわかるけどさ…。その言葉とキャラには華がないわけです。

で、なんで日本の若いのがそんな感じで元気がないかというと、江副浩正さん、金子勇さん、堀江貴文さん、最近なら青汁王子…みたいな元気で優秀な起業家を尽く逮捕して犯罪者扱いしたからじゃないかな…と思ってます。

なので「FIREが夢」という人の「気持ちはわかる」わけです、僕も。

ちなみに、FIREないしは投資、そしてリタイヤメントそのものがダメ、と言ってるわけじゃなく、

・年齢が若い
・体がめちゃ動く
・純資産が不十分

とかの場合、FIRE目指すより先に考えることあるよね、という優先順位の話をしてます。悪しからず。

一定の年齢以上で、体は動きにくくなってきた、資産はあるわ、という人は、むしろ働かずに投資に回して家族と過ごしたり好きなことする方がいいよね、と思います。

とりあえずイーロン・マスクみたいに４０兆ほしいよね。

それでは、今日はこのへんで。

明日も、よい人生とよい旅を！

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