こんにちは、キラです。
コロナショック以降、また「楽して稼げる」系のネタや、マルチ商法とかが流行ってしまう嫌な予感というか、潮流を感じますね。
マルチ商法は、かつて世界恐慌の後に店舗&在庫リスクを避ける形で始まったそうで。
日本での一次ブームがオイルショック以降、二次ブームがバブル崩壊後。
不景気には弱者がカモにされがちですね。
「楽して稼ぐ」が絶対ウソである理由
ただ「楽して稼げる」なんて、マトモに考えたら絶対にありません。
懸命なる読者諸君は、それを謳う人には近づかないようにしましょう。
なぜか?
もし「楽して稼げる」案件があったと仮定しても
①知ってる人は安い時給で人を雇ってやらせた方が稼げる
②参入者が増えすぎてすぐレッドオーシャン化
となるので、楽して稼ぐ方法を「人に教える」メリットはどこにもないからです。
マトモに考えればわかる話ですね。
ただね、人間、困ってるときはマトモな判断ができないもんで。
「楽しく稼ぐ」や「結果的に楽」は一応ある
あと、ちょっとむずかしいのが、
「ノースキルで誰でも楽して稼ぐ」は絶対無いんだけど、
「性格にハマってて楽しく稼ぐ」や「結果的に楽になる」は一部ありますね。
というか、僕自身感じるんですが、むしろ稼げる仕事ほど楽しい傾向すらありますね。
おそらく、自分/自社にとって稼げる仕事の方が、裁量権が大きかったり、あるいは貢献している感覚が大きいからかな?と思います。
結果的に「楽に稼ぐ」方法
「結果的に楽に稼げる」方法の一例としては
①自分の特性や性格に合ってて、かつ価値あるスキル/経験/知識を持つ
②それを元に自分の労働価値/時間単価を高める
③商品化、コンテンツ化や人を雇うことで「自分の労働」と「価値」を切り離して自動化
とかとか。
はい。仰るとおり、それなりに大変ですね。
やはりこれにも、スキル習得や仕組みづくりなどの大変さがあるので、
「最初から誰でもノースキルで楽に稼げる」はやっぱり無いわけです。
あるいは、信用のあるコミュニティ内でやりとりされるお得な取引というのもあるけど、やはりそれもそこに至る信用あっての話。
いずれにせよ「ニッチなニーズがあり、自分も好きなこと(というか長時間やっても苦にならないこと)を、狂ったようにやり込む」というのは大切ですね。
スキルにせよ信用にせよ、まずはそこから生まれますから。
人間の感じる価値は3つ
そもそも、人間の感じる「価値」はざっくりわけると主に
①実用(単純に役に立つ。ペンとか)
②感動(心が動く。大切な人の手紙とか)
③増殖(そのものに価値はないけどお金や価値自体が増える。投資や畑など)
の3つに分類できると思います。
そして①②を考えずに③のみ追うと、ロクなことにならないわけです。
なぜなら、「価値(あるいはお金)が増えるよ!」というだけの取引は、本質的価値のないところでのやり取りになるから。
それを長期にわたってごまかし続けると、サブプライムローンからのリーマン・ショックみたいなひずみが出るわけで。
資本主義の悪い形のハックというか、バグのひとつっすね。
お金や金融は素晴らしい発明
断っておきたいのが、お金や金融、あるいは投資というものを否定したりしてるわけじゃない、ということ。
物質的価値を介在させずに、共同幻想によって「これは価値あるもの」とした、つまりお金とかの発明って、人類史においてもめちゃくちゃスゴイし素晴らしいんですよ。
そこ「だけ」を追ったらダメよという話で。
価値のために、何をすればいいか?
①②の価値のためには、思いやりを持ち、人に向き合い、時々思い切り遊ぶ…とかの、一見非合理なことをする必要も。
頭がいいだけの人があんまり稼げなかったり、稼ぐ人ほど超遊ぶ理由、あるいは事業において理念やビジョンも大切な理由は、このへんなのかなと。
というわけで「楽して稼ぐ!」だけ考えるのはやめときませう。
じっくりと「自分/自社が人や社会に与えられる本質的価値は何か?」という命題をタフに追求していきましょう。
しんどいけどね。楽しく学び多い人生を。
くどくど書きましたが、今日はこのへんで。
明日も、よい人生とよい旅を!