もくじ
今回言いたいこと
こんにちは、キラです。
今回言いたい結論は、僕のこのツイートとイラストに集約されています。↓
今の日本の教育で真っ先に止めた方がいいと思うのは「将来の夢」を「職業」で聞くこと。なぜならこれは
①そもそも子供は殆どの職業を知らない②その子が大きくなる頃には各職業のニーズが大幅に変わったり新しい職業ができたりしてる
という点で、極めて不適切な問いだから。— 吉良 コウ (@KOH_KIRA) 2017年7月29日
今の日本の教育で真っ先に止めた方がいいと思うのは「将来の夢」を「職業」で聞くこと。
なぜならこれは
- ①そもそも子供は殆どの職業を知らない
- ②その子が大きくなる頃には各職業のニーズが大幅に変わったり新しい職業ができたりしてる
という点で、極めて不適切な問いだから。
※2018.7.19追記。イラスト追加しました。
「将来」は「職業」でなく「生き方」で考えよう。
将来を「仕事」で考えると
・数年後その仕事なくなってるかも
・人と同じになって稼げない
・楽しくなりにくい「生き方」で考えると
・世の中が変わっても対応できる
・レアな人になり結果的に稼げる
・生きてて楽しい!https://t.co/tpml3N8v0W pic.twitter.com/bMm3j46TWG— 吉良コウ@旅の1分動画TR1P (@KOH_KIRA) 2018年7月18日

ということです。
日本の教育で、今すぐやめるべきこと
日本の現在の教育は、良いところも悪いところも沢山あって、個人的に言いたいことは沢山あります。
ただ、全てに先立って、今すぐに止めた方がいいと思うことがあります。
それは、子供に「将来の夢」を「職業」で聞くこと。
なぜならこれは、ナンセンスどころか、若者を無駄に悩ませる、悪い質問だからです。

なぜ「将来の夢」を「職業」で聞くのはダメなのか?
ではなぜ、「将来の夢」を「職業」で聞くのはダメなのか?
なぜならこれは、
- そもそも子供は殆どの職業を知らない
- その子が大きくなる頃には各職業のニーズが大幅に変わったり新しい職業ができたりしている
という理由で、極めて不適切な問いだからです。
それぞれ、説明していきます。
1,子供は殆どの職業を知らない
日本で暮らす子供は、仕事についてなんて、ほとんど知りません。
これはまあ、言うまでもないことですね。

子供の頃に知っている大人なんて、親と先生くらいです。
親が働いているところなんて、ほとんど見る機会は無いし、
先生という職業(とくに公立の学校の先生)は、少々特殊です。
また、ちょっと知っていたとしても、見たり体験したことのある職業なんて、ほぼありません。
その状態で、職業を選べと言ってもちょっと無理があるかと。

これは例えるなら、一度も食べたことがない料理が並んだメニュー表を見せられて、
「この中から、ずっと食べるものを一つ選んでね!」と言うようなもの。
実際に料理を見たり、試食でもしないと、ちょっと決めるのは難しそうです。
2,職業は変化したり新しく生まれたりする
これも、大きな問題です。
職業のニーズは、時間とともに大きく移り変わります。
例えば僕が高校生のときは、プログラマーなんて職業は知らなかったし、世間でもマニアックでマイナーな職業でした。
それが今は、ニーズも高まっているし、「逃げ恥」とかで人気まで出たりしています。

また、仕事は、新しく出来たり、無くなったりすることも多々あります。
やはり顕著なのは「新しいテクノロジー」に関わる分野でしょうか。
データアナリストやYoutuberなどは、ここ数年で認知されるようになりましたし、
レジ打ちや駅の改札係のオジサンなど、単純作業系の職業は、どんどん無くなっていっています。

そんなワケで、一人の子供が大人になる頃には、職業のニーズや有無の状況が大きく変わっているので、
子供の時点で聞いてもあまり意味が無いわけです。
男は「稼げそうでモテそうな職業」女は「可愛くてキラキラした職業」を選ぶ
そんな中で、子供に将来の職業をきくと、なんと答えるか。
男の子ならたぶん「稼げてモテそうな職業」(スポーツ選手とか芸能人とか、その時ドラマやってる職業とか、今ならYouTuberとか)、
女の子ならたぶん「かわいくてキラキラしている職業」(少女漫画家とかお花屋さんとかインスタグラマーとか)あたりを選ぶんじゃないかな、と。
だいたいのイメージで、知っている職業をなんとなく言うだけです。
これで、将来を限定していくのは、ちょっと無理があります。

「職業」でなく「生き方」を
じゃあ、子供に将来のことを聞くのに「職業」でなくて何を聞けばいいのか?
僕は、「生き方」や「在り方」、「ライフスタイル」について聞くのがいいと思っています。
つまり、「自分はこういう人間になりたい」とか「こういう生き方をしたい」という「方向性」について聞くべきだ、と。

子供の夢ってこういうのじゃない?
個人的には、子供が語る将来の夢は
「ヒーローになりたいわ!」とか
「満員電車だけは嫌だけど人と話すのは好きだ」とか
「猫に囲まれて海の近くでノンビリ暮らしたい」とか
「海外とかいっぱい行って美味い飯食いたい」とか
「とにかく都会でビシッとスーツ着てモテたいねん」とか、
そういうのでいいと思っています。

大まかな好みやスタイルさえ見えれば、そこに合う職業なんていくらでもあるわけで。
聞いて大人がいいタイミングで「なら今のところ、職業ならこれとこれがあるね」と教えられればOKだと思うのです。
職業はあくまで「手段」
忘れてはいけないのは、職業というのはあくまで、
自分や人の人生をよりよくする「手段」だということです。

職業それ自体は「目的」ではありません。「目標」にはなり得るかもしれませんが。
まず考えるべきは、生き方や在り方。そして、それを叶えるために職業がある。
これは、子供だけじゃなく、大人の我々も常に忘れないようにしたいことですね。
まとめ
そんなわけで、今回言いたいことを改めてまとめると↓
今の日本の教育で真っ先に止めた方がいいと思うのは「将来の夢」を「職業」で聞くこと。
なぜならこれは
- ①そもそも子供は殆どの職業を知らない
- ②その子が大きくなる頃には各職業のニーズが大幅に変わったり新しい職業ができたりしてる
という点で、極めて不適切な問いだから。
ということでした。
それでは明日も、良い人生と良い旅を。

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